海を越えた新しい家族との出会いを
2026.04.07

皆様、こんにちは。JDRAC Cultural Exchangeです。
ホストファミリーの受け入れにご興味をお持ちいただきながらも、「毎日、日本食の手作り料理でおもてなしをしなければならないのではないか」「週末のたびに、どこか有名な観光地へ連れて行く必要があるのではないか」と、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
日本には素晴らしい「おもてなしの文化」が根付いているため、つい「お客様として完璧に迎え入れなければ」と気負ってしまうのは当然のことです。しかし、私たちが長年の国際交流事業を通じて実感しているのは、留学生たちが本当に求めているのは、観光旅行のような特別な非日常ではなく、日本の家庭の「飾らないふつうの毎日」であるという事実です。
本日は、ホストファミリーへの心理的なハードルを少しでも下げていただけるよう、実際に留学生を受け入れている共働きのご家庭(中学生のお子様が1人)をモデルに、その「リアルな平日の1日」をご紹介いたします。
■ 6:30【起床・朝食】朝の準備は「セルフサービス」を取り入れて
朝はどのご家庭にとっても慌ただしい時間帯です。留学生がいるからといって、旅館で出されるような品数の多い和朝食を毎朝用意する必要はまったくありません。 トーストに目玉焼き、あるいはシリアルなど、ご家族が普段召し上がっているもので十分です。また、「自分のことは自分でやる」という自立心を育むのも留学の目的の一つです。朝食の準備や後片付けなど、留学生にもセルフサービスで参加してもらいましょう。日本の高校生と同じように、少し眠い目をこすりながら食卓を囲む。それ自体が、彼らにとっては新鮮な異文化体験なのです。
■ 7:30【いってらっしゃい!】お弁当は気負わずに
留学生も、地域にある日本の高校へ登校します。 お昼のお弁当作りにプレッシャーを感じる方もいらっしゃいますが、前日の夕飯の残り物や、日本の高品質な冷凍食品を活用していただいて構いません。海外の若者にとって、日本の「BENTO」文化はそれだけで興味深いものです。色とりどりのおかずがコンパクトに詰められている様子は、彼らの目にとても魅力的に映ります。
■ 16:00〜18:00【帰宅・フリータイム】お互いのパーソナルスペースを尊重
学校から帰宅した留学生は、リビングでホストブラザー(ご家庭のお子様)と一緒に宿題をしたり、時には自身の部屋でスマートフォンを見ながらリラックスしたりと思い思いの時間を過ごします。 「常に英語で話しかけてコミュニケーションを取らなければ」と頑張りすぎる必要はありません。同じ屋根の下で、それぞれが居心地よく自然体で過ごせる距離感を保つことこそが、本当の意味での「家族」としての関係性を築く第一歩です。
■ 19:00【夕食・お手伝い(Chore)】「お客様」ではなく「家族の一員」として
夕食のメニューは、カレーライスや肉じゃが、ハンバーグなど、日本の一般的な家庭料理で十分です。時にはスーパーのお惣菜を活用したり、外食を取り入れたりする日があっても問題ありません。 そして何より大切なのは、食後の食器洗いやお風呂掃除といった簡単なお手伝い(Chore)を、日常のルールとして留学生にも任せることです。お客様扱いをせず、家族の一員としての「役割」を与えることで、留学生の家庭への帰属意識が高まり、心の距離がぐっと縮まります。
■ 21:00【リビングでの団らん】完璧な英語よりも、伝えようとする姿勢
夕食後は、テレビ番組を見ながら日本の文化について説明したり、今日学校であった出来事を身振り手振りで共有したりする時間です。 ホストファミリー側が流暢な英語を話せる必要はありません。スマートフォンの翻訳アプリを活用したり、簡単な単語を並べたりしながら、お互いに理解し合おうとするプロセス自体が、国際交流の醍醐味です。
■ 22:30【就寝】
「Good night」「おやすみなさい」と声を掛け合い、それぞれの部屋へ。明日もまた、普段通りの1日が始まります。
平日だけでなく、週末の過ごし方についても同様です。毎週のようにテーマパークや歴史的な観光名所へ連れて行く必要はありません。
一緒に近所のスーパーマーケットへ夕食の買い出しに行く
家族全員で分担して、家の中の掃除や庭の手入れをする
犬の散歩がてら、近所の公園まで歩く
私たち日本人にとっては「ただの日常」であっても、陳列されている日本の食材を見ることや、日本特有のゴミの分別のルールを学ぶことなど、留学生にとってはすべてが貴重な学びの場(Cultural Exchange)となります。
JDRACがホストファミリーの皆様に最もお伝えしたいのは、「おもてなしすぎないこと」の重要性です。
過度なおもてなしは、ホストファミリー側が疲弊してしまうだけでなく、留学生自身にも「自分はいつまでも『お客様(Guest)』であり、『家族(Family)』にはなれない」という疎外感を与えてしまうリスクがあります。時にはちょっとした生活習慣の違いから意見がぶつかったり、共に家事をこなしたりする「飾らない日常」の積み重ねこそが、彼らにとって一生の財産となるのです。
「特別な準備はできないけれど、今の私たちのふつうの生活になら、留学生を迎え入れられるかもしれない」
そう感じていただけましたら、ぜひ一度JDRACまでご相談ください。私たち専門スタッフが、ご家庭の状況に合わせた受け入れの形を一緒に考え、全力でサポートさせていただきます。 皆様の温かい「日常」を、世界からやってくる若者たちとシェアしてみませんか。
【関連リンク】
2026.03.06

「ホストファミリーに興味はあるけど、英語が話せない」
「会話ができないと、留学生がかわいそう」
「何かあったときに対応できないのが怖い」
海外からの高校留学生を受け入れるにあたり、もっとも多い不安が「英語」です。
結論、英語が流暢であることは必須ではありません。
なぜなら、留学生は「英語を話すため」に来ているのではなく、日本の家庭で日本語や日本文化を学ぶために来ているからです。
【この記事のポイント】
留学生の目的は「日本語の上達」。英語が通じすぎない家庭の方が喜ばれることも。
大切なのは英語力ではなく、「相談できる窓口(団体)」を知っておくこと。
翻訳アプリや「やさしい日本語」で、コミュニケーションは十分図れます。
英語が話せなくてもホストファミリーは可能です。
むしろ、日本語学習者にとっては「英語が通じすぎない家庭」の方が、日本語の上達が早いこともあります。
大切なのは、英語スキルよりも以下の3つの姿勢です。
関係は言語だけで作るものではありません。
留学生は日本語を学びに来ているため、ホストが英語で完璧に話す必要はありません。
ゆっくり話す、簡単な日本語を繰り返す、ジェスチャーを添える。これだけで十分に想いは通じます。
トラブル対応に必要なのは英語力より「相談先」です。
団体担当者、学校の先生、同じ地域の留学生ネットワーク。
この支えがあることで、ホストファミリーは安心して活動を続けられます。
不満が出る本当の原因は、言葉の壁よりも「ルールが曖昧」「連絡が取れない」「不安を放置される」といった、生活面での不安です。
門限、お風呂、洗濯、Wi-Fi……。
生活ルールを伝えられずにホスト側が我慢を重ね、ストレスが溜まってしまうのが典型的な失敗パターンです。
留学生にとっては、日本語学習のためにもルールを遠慮せず伝えてもらう方が親切です。
「英語で伝えなきゃ」と思うほど、ホスト側が消耗してしまいます。
また、ホストが英語ばかり使うと、留学生が日本語に触れる貴重な機会も減ってしまいます。
日本語学習を前提とした、実務的なコツをご紹介します。
「気分が悪い(I feel sick.)」など、いざという時の言葉を視覚化します。

2026.03.05

「ホストファミリーに興味はあるけれど、共働きで日中は家に誰もいない時間が多い…」
「留学生のサポートまで手が回るか不安」
「毎日手の込んだ料理を作るなんて、絶対に無理…」
こうした理由で、受け入れを諦めてしまう方は少なくありません。
でも実は、海外から来る高校留学生にとって、 “常に誰かが家にいる家庭” が必ずしも理想とは限りません。
なぜなら、彼らは手がかかる「小学生」ではなく、自立し始めた「高校生」だからです。
日中は学校生活が中心。彼らが求めているのは「24時間のお世話」ではなく、自分を家族の一員として迎え入れてくれる「安心できる生活拠点(ホーム)」です。
この記事では、多くの留学生を送り出してきたJDRAC Cultural Exchangeだからこそお伝えできる、
共働き家庭でも無理なく、楽しくホストファミリーを続けるための考え方とコツをまとめています。
現在、ホストファミリーとして活躍されているご家庭の多くが共働きです。
お互いがストレスなく過ごすために、以下の2つの準備がおすすめです。
ホストファミリーはボランティア精神に基づく、善意で成り立つ活動ですが、ご家庭が無理をしては元も子もありません。
持続可能な交流のために、最初に生活ルールや連絡方法を決めておくことが大切です。
高校生留学生の日常は、学校・部活・友人との交流がメインです。
放課後も活動があるため、夕方まで留守にすることが大きな問題になりません。
重要なのは 「留守の時間」 ではなく、「帰宅後の過ごし方やルール」が明確にしておくことです。
いいえ、そんなことはありません。大切なのは、「我が家のスタイルを伝えること」です。
例)
このように無理のない形を共有できれば、留学生も安心します。
英語力よりも、「困った時に意思疎通ができる環境」のほうが重要です。
今は便利な翻訳アプリもありますし、あらかじめ「定型フレーズ」や「連絡ルール」を決めておけば、
十分コミュニケーションは吐かれます。

準備不足が原因で起こりやすいすれ違いの例をご紹介します。
これらの日本の常識は留学生の彼らにとっては未知の世界。
ルールを曖昧にすると、留学生は遠慮してストレスを溜め、ホスト側は無意識の振る舞いにイライラしてしまう……
という悪循環に陥ります。
共働き家庭では特に重要。
「困ったときはママ(パパ)に聞けばいい」と役割が偏ると、サポートするホスト側がパンクしてしまいます。
家族全員で役割を分担することが不可欠です。
上記のような、いざという時に「誰に、どの手段で、どの順番で連絡するか」が決まっていないと、
対応が後手に回り、問題が大きくなってしまいます。
ルールは厳しくするためではなく、お互いの安心のために。
実際に、このようなルールを事前に共有しているご家庭では、生活面のトラブルが少ない傾向があります。
例)紙1枚に下記の内容等を記入する。
平日はそれぞれの生活を大切にし、休日に一緒に外出するなど、無理のない形で交流しているご家庭もあります。
共働き家庭では、このようにメリハリをつけることが無理なく続けるためのコツです。
「毎日一緒に食べなきゃいけない」ということはありません。
留学生側も高校生なので、部活や友人関係で帰宅が遅い日もあります。
お互いのスケジュールを尊重する方が、関係は長続きします。
これで「誰に言えばいい?」といった不安を軽減できます。
共働き家庭に一番おすすめの工夫です。
を確認するのに10分程度。これだけで安心感が格段に変わります。
以下のようなフレーズを目につきやすい場所に設置することで、
困った時にホストファミリーと留学生が互いに安心して対応できる環境を作れます。
例)
共働き家庭での受け入れでは、留学生にとって「家庭が全て」にならない方がいい場合があります。
私たちJDRACの交流イベントもぜひ活用してください。

共働き家庭が面談で聞くべき質問例を用意しました。ぜひご活用ください。
共働きでのホストファミリー成功の秘訣は、時間の長さではなく、「仕組み」にあります。
これらを押さえることで、ホストファミリーという体験は、
「負担」ではなく、家族の日常に新しい風を吹き込む「彩り」へと変わります。
私たちJDRAC Cultural Exchangeでも、共働きの家庭からのご相談は多く寄せられます。
多くの留学生を送り出してきた経験と、共働き家庭での受け入れ事例をもとに、
ご家庭の状況を伺い、無理なく続けられる形で受け入れ条件を一緒に整理します。
現在、東京・千葉・仙台・愛知・熊本でホストファミリーを募集中です。
「共働きでもできるか不安」
「うちの生活スタイルでも受け入れは可能?」
そんな段階でも大丈夫です。
まずはあなたの家庭に合った形を、一緒に考えてみませんか?
ぜひお気軽にご相談ください。
Tel.080-3094-4194
E-mail: terui@jdrac.org