海を越えた新しい家族との出会いを
Greeting
代表挨拶
高校時代の10か月間を異文化の中で過ごすことはその後の人生に大きく影響する体験になります。
私自身、高校2年のある日、目の前にそのチャンスが到来しました。1972年、前回の大阪万博の翌年でした。万博の期間にテレビで同時通訳をしていたお姉さんにあこがれを抱いた直後でしたので、何の惑いもなくそのチャンスに飛び乗って、高3の夏に羽田空港からロサンゼルスに向けて飛び立ちました。唐突な話を受け止めて賛成してくれた両親には今更ながら感謝します。
社会に出るにあたり、いわゆる「英語を活かした仕事」として何をしたいのかも浮かばず、とりあえず就いた仕事は、子供英会話講師でした。その仕事4年目で、ハワイに小学生高学年20名ほどを引率し、現地の小学生と合同キャンプをしたことがあります。その時に子供たち同士が、互いに習っていた英語、日本語を発しながらとても楽しそうに遊んでいる姿を見て、このような場面を作る仕事にかかわりたいと思い転職をしました。それが、1982年に入職した高校留学手配団体でした。 子育て期間中は、子供英会話講師、ボーイスカウト活動などに携わりました。その後社会復帰から、定年まで高校留学に従事し、今は個人団体として自分なりの理想の姿で高校留学生の受入れ事業のみを行っています。 日本は今や、インバウンドの観光客を多く迎えていますが、高校留学は趣が違います。ホストファミリーの中で、家族の一員として過ごしますので留学生を受け入れた家庭にとっても留学生にとっても一生お付き合いのできる関係を築くことができます。そして我々日本人も、日本文化を見つめるとても良い機会になります。キラキラ、ひらひらの着物もかわいいけれど、本来の着物文化をご一緒に学んでみませんか。茶道も書道も、その道を極めるに至らずとも、文化として説明ができる日本人でありたいものです。和食は、ユネスコの無形文化遺産です。素晴らしい祭りが各地にあります。
留学生とともに体験をすることは、誇るべき我が国を見つめなおす良い機会になります。
そして、受け入れた留学生の国のことも教えてもらうことにより、大きく視野が広がります。人材育成と平和構築の一環としてこと活動を続けていきたいと思っています。
JDRAC Cultural Exchange 代表 照井睦
Tel.080-3094-4194
E-mail: terui@jdrac.org