海を越えた新しい家族との出会いを
2026.04.10
皆様、こんにちは。JDRAC Cultural Exchangeです。
ホストファミリーとして留学生をご家庭に迎え入れる際、「私たちの当たり前」が、彼らにとっては「驚きの連続」になることが多々あります。私たち日本人にとっては特別ではない日常の風景や習慣も、海を越えてやってきた若者たちの目には、新鮮な異文化体験(カルチャーショック)として映るのです。
こうした留学生視点の「驚き」や「感動」をあらかじめ知っておくことは、ホストファミリーの皆様が「生活の中で何に気をつけてサポートすればよいか」を把握するための、非常に実用的で重要な入り口となります。
今回は、これまでにJDRACを通じて日本に滞在した留学生たちから特に多く寄せられた「日本の生活で驚いたこと・感動したことベスト5」をご紹介いたします。
【留学生の驚き】 「燃えるゴミ、燃えないゴミだけでなく、プラスチック、ペットボトル、缶、ビン、古紙……こんなに細かく分けるなんて信じられない!」 海外の多くの国では、「一般ゴミ」と「リサイクル」の2種類程度しか分別しない地域が少なくありません。そのため、日本の緻密なゴミ出しのルールは、留学生にとって最初の大きなカルチャーショックとなります。
【ホストファミリーへのヒント】 留学生が最初から完璧に分別できることはまずありません。各自治体のルールを英語で説明するのは難しいため、ゴミ箱にイラスト付きのラベルを貼ったり、実際にゴミを捨てる際に「これはここね」と実演して見せたりするのが効果的です。「環境を大切にする日本の文化」として教えることで、彼らも前向きに取り組んでくれます。
【留学生の驚き】 「便座が温かい!勝手にフタが開いた!ボタンがたくさんあってコックピットみたいだ!」 温水洗浄便座(ウォシュレット)の普及率と機能性の高さは、間違いなく世界トップクラスです。また、家庭だけでなく、駅やショッピングモールの公衆トイレが非常に清潔に保たれていることにも、多くの留学生が深く感動します。
【ホストファミリーへのヒント】 多機能ゆえに、「どのボタンを押せば水が流れるのか分からない」「誤って『呼出ボタン』を押してしまった」といった小さなトラブルが起こりがちです。到着した初日に、トイレの流し方や基本機能の使い方を一緒に確認しておくと安心です。
【留学生の感動】 「宗教的なお祈りではなく、食べ物の命や、作ってくれた人への感謝を込めて手を合わせる習慣がとても美しいと思う」 欧米などでも食前のお祈りはありますが、日本の「いただきます」「ごちそうさま」に込められた、自然の恵みや生産者・調理者への感謝の念は、留学生の心に深く響くようです。
【ホストファミリーへのヒント】 ただ言葉として教えるだけでなく、「『いただきます』は命をいただくことへの感謝だよ」とその背景にある意味を伝えてみてください。留学生がたどたどしい日本語で手を合わせる姿は、受け入れご家庭にとっても非常に温かい瞬間となるはずです。
【留学生の驚き】 「小学生が一人で電車に乗っている!夜に一人で歩いても安全だなんて奇跡のようだ」 車社会の国や、防犯上の理由から高校生でも親の送迎が必須な国から来た留学生にとって、日本の治安の良さは驚異的です。また、電車やバスが「時刻表通りに1分の狂いもなく到着する」ことにも、例外なく驚きの声が上がります。
【ホストファミリーへのヒント】 通学の際、最初は一緒にルートを歩いて確認してあげてください。また、いくら安全とはいえ「夜遅くの外出は控える」「必ず帰宅時間を連絡する」といったご家庭のルール(門限など)は、日本の安全神話に油断させないためにも、初めにしっかりと設定し共有することが重要です。
【留学生の驚き】 「体を洗う場所と、お湯に浸かる場所が別々になっているの!?家族で同じお湯を使い回すの!?」 欧米をはじめとする多くの国では、バスタブの中で体を洗い、そのままお湯を抜いてシャワーで流すのが一般的です。そのため、「洗い場で体を綺麗にしてから、湯船に浸かる」という日本の入浴スタイルは、彼らの常識を根底から覆します。
【ホストファミリーへのヒント】 ここは最も注意が必要なポイントです。言葉だけで説明すると、湯船の中で石鹸を使ってしまい、次の人が入れなくなるという「お風呂トラブル」が発生しがちです。「湯船はリラックスするための場所で、体を洗うのは外(洗い場)だよ」という日本のルールを、入浴前に図解やジェスチャーを交えて明確に伝えておくことが、お互いが快適に過ごすための最大のコツです。
いかがでしたでしょうか。 私たちにとっては「ふつうの日常」が、留学生にとっては毎日が発見と学びに満ちたアドベンチャーです。
留学生を受け入れるホストファミリーの役割は、決して「特別な体験を提供すること」ではありません。ゴミの分別に一緒に悩み、お風呂の入り方を教え、食卓で一緒に「いただきます」を言う。そんな日々の小さなカルチャーショックや失敗体験を、家族として一緒に笑い合い、共有することこそが、彼らにとって最も価値のある時間となります。
留学生の目を通して、ご自身のライフスタイルや日本文化の素晴らしさを「再発見」してみませんか? JDRACでは、受け入れ時の細かな不安や疑問にも、専門のスタッフが丁寧にお答えしサポートいたします。少しでもご興味をお持ちいただけましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
【関連リンク】
2026.03.17

「世界中に友達を作りたい」という純粋な思いから始まるホストファミリーの扉。
実際に受け入れを経験されたご家庭からは、「やって良かった!!」という力強い声が多く寄せられています。
ホームページには書ききれない、ホストファミリーたちの本音があります。
「英語が不安」「忙しくて構ってあげられないかも」……。
そんな等身大の不安を抱えながら一歩踏み出したご家庭が、数ヶ月後にどんな景色を見たのか。
特別なイベントがなくても、日常を共に過ごす中で生まれる「家族の絆」や、
卒業後も海を越えた続く「一生モノの交流」。
今回は、日本各地のホストファミリーが体験した、実際に寄せられた声をもとに、その「心の変化」を覗いてみましょう。
飾らない等身大のストーリーをご紹介します。
大阪のご家庭が迎えたタイからの留学生。受け入れ期間が終わればお別れ、ではありませんでした。
その後始まったのは、長距離恋愛を見守る親のような、海を越えた「並走」の日々です。
大阪のご家庭では、これまでタイ、オーストラリア、イタリア、フィジーなど、多様な国からの留学生を迎えてきました。
中でも心温まるのは、高校1年生の時に受け入れたタイからの留学生とのエピソードです。
彼女は帰国後も家族のような交流を続け、ドイツ人男性との長距離恋愛を実らせて結婚。
2022年の暮れには、タイ・バンコクでの結婚披露宴にホストファミリーを招待してくれました。
現地では彼女のご実家に宿泊し、ご家族や友人が毎日の観光ガイドまで務めてくれるという、最高の恩返しを受けました。
さらに2025年3月には、彼女が赤ちゃんやタイのご両親を連れて来日し、大阪での鍋宴会を共に楽しむなど、
世代を超えた絆が今も育まれています。
彼女が赤ちゃんを連れて大阪へ「帰省」したときの鍋宴会は、
まるで日本に住む親戚が集まったような、温かくも当たり前の光景でした。
これこそが、ホストファミリーという扉を開いた人だけが味わえる、一生モノの財産です。
「留学生を飽きさせてはいけない」と肩に力が入っていませんか?
宮城のご家庭が気づいたのは、「ふつうの日常」こそが、留学生にとって最も価値ある体験だということです。
仕事、部活、習い事でバタバタと過ぎる毎日。
でも、そんな忙しさも自然に受け入れ、時には一緒にお菓子を焼き、時にはそれぞれの予定を優先する。
その「気を使わなくていい空気感」が、留学生を「お客様」から「家族」へと変えていきます。
「どこかへ連れて行かなければ!」と心配しなくても大丈夫。
あなたの家庭の「日常」が、彼らにとっては最高の日本文化なのです。
「デジタル時代の新しい交流術」
8年前、まだ翻訳アプリが今ほど普及していなかった頃から受け入れを始めた神奈川のご家庭。
言葉の壁にぶつかり、食事の好みを「探り当てる」日々もありました。
しかし今、私たちの手元には魔法のツールがあります。
「美味しい!」を共有するために、あるいは細かなルールを伝えるために、スマホを片手に笑い合う。
「完璧な言葉」よりも「伝えようとする姿勢」
デジタルツールがその架け橋となってくれる現代は、歴史上もっともホストファミリーを始めやすい時代かもしれません。
初めての受け入れには不安がつきものですが、熊本のご家庭からは、事務局のサポート体制を評価する声が届いています。
熊本のご家庭が一番に挙げたのは、コーディネーターとの「会話」でした。
ホストファミリーを運営するのはご家庭ですが、それを支えるのは地域に駐在するプロフェッショナルです。
駐在するコーディネーターがこまめに連絡を取り、話す機会を設けてくれるため、
ホストファミリーだけが悩みを抱え込むことはありません。
地域のイベントを通じて他のホストファミリーや留学生とも交流できるため、
「地域全体で留学生を育てている」という安心感の中で活動を続けることができます。
些細な変化を共有し、イベントで他の家庭と励まし合う。
「困ったとき、すぐに顔が浮かぶ担当者がいる」。
その安心感が、4回の受け入れという確かな実績へと繋がっています。
ホストファミリーを経験した皆様が口を揃えるのは、「家族の絆が深まった」ということです。
留学生が何かに挑戦する姿をそばで応援し、文化の違いを「新鮮な驚き」として楽しむ。
そのプロセスそのものが、家族の人生を豊かにしてくれるのです。
もし、あなたが受け入れを迷われているなら、ぜひその扉を叩いてみてください。
そこには、想像もしなかった温かな未来が待っています。
「世界中に家族ができる」という体験は、決して特別な家庭だけのものではありません。
私たちJDRAC Cultural Exchangeでは、これまで多くのご家庭とともに、海を越えた一生モノの絆を育んできました。
現在、東京・千葉・仙台・愛知・熊本でホストファミリーを募集中です。
そんな好奇心の段階でも大歓迎です。
あなたの家庭にしか描けない「新しい家族の物語」を、私たちと一緒に始めてみませんか?
まずはあなたの家庭に合った形を、一緒に考えてみましょう。ぜひお気軽にご相談ください。
2026.03.06

「ホストファミリーに興味はあるけど、英語が話せない」
「会話ができないと、留学生がかわいそう」
「何かあったときに対応できないのが怖い」
海外からの高校留学生を受け入れるにあたり、もっとも多い不安が「英語」です。
結論、英語が流暢であることは必須ではありません。
なぜなら、留学生は「英語を話すため」に来ているのではなく、日本の家庭で日本語や日本文化を学ぶために来ているからです。
【この記事のポイント】
留学生の目的は「日本語の上達」。英語が通じすぎない家庭の方が喜ばれることも。
大切なのは英語力ではなく、「相談できる窓口(団体)」を知っておくこと。
翻訳アプリや「やさしい日本語」で、コミュニケーションは十分図れます。
英語が話せなくてもホストファミリーは可能です。
むしろ、日本語学習者にとっては「英語が通じすぎない家庭」の方が、日本語の上達が早いこともあります。
大切なのは、英語スキルよりも以下の3つの姿勢です。
関係は言語だけで作るものではありません。
留学生は日本語を学びに来ているため、ホストが英語で完璧に話す必要はありません。
ゆっくり話す、簡単な日本語を繰り返す、ジェスチャーを添える。これだけで十分に想いは通じます。
トラブル対応に必要なのは英語力より「相談先」です。
団体担当者、学校の先生、同じ地域の留学生ネットワーク。
この支えがあることで、ホストファミリーは安心して活動を続けられます。
不満が出る本当の原因は、言葉の壁よりも「ルールが曖昧」「連絡が取れない」「不安を放置される」といった、生活面での不安です。
門限、お風呂、洗濯、Wi-Fi……。
生活ルールを伝えられずにホスト側が我慢を重ね、ストレスが溜まってしまうのが典型的な失敗パターンです。
留学生にとっては、日本語学習のためにもルールを遠慮せず伝えてもらう方が親切です。
「英語で伝えなきゃ」と思うほど、ホスト側が消耗してしまいます。
また、ホストが英語ばかり使うと、留学生が日本語に触れる貴重な機会も減ってしまいます。
日本語学習を前提とした、実務的なコツをご紹介します。
「気分が悪い(I feel sick.)」など、いざという時の言葉を視覚化します。

2026.03.05

「ホストファミリーに興味はあるけれど、共働きで日中は家に誰もいない時間が多い…」
「留学生のサポートまで手が回るか不安」
「毎日手の込んだ料理を作るなんて、絶対に無理…」
こうした理由で、受け入れを諦めてしまう方は少なくありません。
でも実は、海外から来る高校留学生にとって、 “常に誰かが家にいる家庭” が必ずしも理想とは限りません。
なぜなら、彼らは手がかかる「小学生」ではなく、自立し始めた「高校生」だからです。
日中は学校生活が中心。彼らが求めているのは「24時間のお世話」ではなく、自分を家族の一員として迎え入れてくれる「安心できる生活拠点(ホーム)」です。
この記事では、多くの留学生を送り出してきたJDRAC Cultural Exchangeだからこそお伝えできる、
共働き家庭でも無理なく、楽しくホストファミリーを続けるための考え方とコツをまとめています。
現在、ホストファミリーとして活躍されているご家庭の多くが共働きです。
お互いがストレスなく過ごすために、以下の2つの準備がおすすめです。
ホストファミリーはボランティア精神に基づく、善意で成り立つ活動ですが、ご家庭が無理をしては元も子もありません。
持続可能な交流のために、最初に生活ルールや連絡方法を決めておくことが大切です。
高校生留学生の日常は、学校・部活・友人との交流がメインです。
放課後も活動があるため、夕方まで留守にすることが大きな問題になりません。
重要なのは 「留守の時間」 ではなく、「帰宅後の過ごし方やルール」が明確にしておくことです。
いいえ、そんなことはありません。大切なのは、「我が家のスタイルを伝えること」です。
例)
このように無理のない形を共有できれば、留学生も安心します。
英語力よりも、「困った時に意思疎通ができる環境」のほうが重要です。
今は便利な翻訳アプリもありますし、あらかじめ「定型フレーズ」や「連絡ルール」を決めておけば、
十分コミュニケーションは吐かれます。

準備不足が原因で起こりやすいすれ違いの例をご紹介します。
これらの日本の常識は留学生の彼らにとっては未知の世界。
ルールを曖昧にすると、留学生は遠慮してストレスを溜め、ホスト側は無意識の振る舞いにイライラしてしまう……
という悪循環に陥ります。
共働き家庭では特に重要。
「困ったときはママ(パパ)に聞けばいい」と役割が偏ると、サポートするホスト側がパンクしてしまいます。
家族全員で役割を分担することが不可欠です。
上記のような、いざという時に「誰に、どの手段で、どの順番で連絡するか」が決まっていないと、
対応が後手に回り、問題が大きくなってしまいます。
ルールは厳しくするためではなく、お互いの安心のために。
実際に、このようなルールを事前に共有しているご家庭では、生活面のトラブルが少ない傾向があります。
例)紙1枚に下記の内容等を記入する。
平日はそれぞれの生活を大切にし、休日に一緒に外出するなど、無理のない形で交流しているご家庭もあります。
共働き家庭では、このようにメリハリをつけることが無理なく続けるためのコツです。
「毎日一緒に食べなきゃいけない」ということはありません。
留学生側も高校生なので、部活や友人関係で帰宅が遅い日もあります。
お互いのスケジュールを尊重する方が、関係は長続きします。
これで「誰に言えばいい?」といった不安を軽減できます。
共働き家庭に一番おすすめの工夫です。
を確認するのに10分程度。これだけで安心感が格段に変わります。
以下のようなフレーズを目につきやすい場所に設置することで、
困った時にホストファミリーと留学生が互いに安心して対応できる環境を作れます。
例)
共働き家庭での受け入れでは、留学生にとって「家庭が全て」にならない方がいい場合があります。
私たちJDRACの交流イベントもぜひ活用してください。

共働き家庭が面談で聞くべき質問例を用意しました。ぜひご活用ください。
共働きでのホストファミリー成功の秘訣は、時間の長さではなく、「仕組み」にあります。
これらを押さえることで、ホストファミリーという体験は、
「負担」ではなく、家族の日常に新しい風を吹き込む「彩り」へと変わります。
私たちJDRAC Cultural Exchangeでも、共働きの家庭からのご相談は多く寄せられます。
多くの留学生を送り出してきた経験と、共働き家庭での受け入れ事例をもとに、
ご家庭の状況を伺い、無理なく続けられる形で受け入れ条件を一緒に整理します。
現在、東京・千葉・仙台・愛知・熊本でホストファミリーを募集中です。
「共働きでもできるか不安」
「うちの生活スタイルでも受け入れは可能?」
そんな段階でも大丈夫です。
まずはあなたの家庭に合った形を、一緒に考えてみませんか?
ぜひお気軽にご相談ください。
Tel.080-3094-4194
E-mail: terui@jdrac.org